損益計算書は当期利益計上のプロセスを報告する書類である。
(収益)-(費用)=(利益)というストーリーが、当期にどのように展開されたのか、数字で説明している。そして「収益-費用」の計算を、次の2つの区切りで報告している。
経常損益の部では、 (営業損益+営業外損益)という計算から、経常利益を報告する。
特別損益の部では、 (経常利益+特別損益)の計算から、税引前当期利益を報告する。
そして、これから税金を差し引いた当期利益がいくらかを明らかにしている。
さて、経常利益を知るために、まず登場するのが、営業損益の計算である。
1.売上をいつ計上しているのか
2.売上総利益は大切な利益
(1)売上総利益とは
損益計算書には、売上総利益、営業利益、経常利益等いくつかの利益という言葉が登場する。
売上総利益は上の算式で求められる。
売上総利益は、損益計算書上、まっ先に登場する利益である。
(2)年間必要売上高はいくらか
売上総利益率は、以下のように計算される。
販売費及び一般管理費をまかなうためには、以下の売上があればよい。