社長の使命

001-03

1.社長の使命

 

 企業の最高責任者である社長の使命は、非常に重い。

 なぜなら、「企業経営の方向性を決定する」ことや、企業を永続的に繁栄させるために「後継者を育成する」使命を担っているためである。

 この2つの使命を果たすことのできない経営者は失格である。

 どちらの使命も、短期的視点から取り組むべき性格のものではなく、長期的見地から取り組まなければならない性格のものである。

 

(1)企業経営の方向性を決定

 

 人は、目標や目的を持つことによって初めて意識を持った行動を取ることができる。

 会社も同じであり、将来の目標や、ポリシー、事業目的等があって、初めて意識を持った事業活動を営むことができる。

 この方向性がもし無ければ、そこで働く社員も自社で働く存在意義すら失いかねない。

 このような組織において、社員の力を結集することは難しいし、ましてや利益目標の達成などは不可能である。

 組織が成り立つためには最低、以下の3つの要素が必要である。

・ 共通の目的
・ コミュニケーション
・ 貢献意欲

 この中で「共通の目的」こそが、企業経営の方向性であり、これがなければ、会社組織そのものが成り立たないことになる。

 

(2)後継経営者の育成

 

 社長が、真の社長として使命、役割を果たすには、一朝一夕では難しいものがある。

 やはり長期的計画の中で育成しなければならない。

 自ら会社を興した社長と、すでに存在する会社を継ぐ社長では「社長としての素養」に大きな差があることは、知っておいたほうが良い。

 後から会社を継ぐ社長は、本来、社長に備わっているべき、「経営者としての勘」の部分で創業社長には、かなわない。

  だからこそ、これを理論によって、また、実践によって補完せざるを得ず、当然に時間投下を必要とするのである。

  今の社長が、永遠に生き続けることは不可能であっても、会社は一度興した以上永続させなければならない。

  とすると、今の社長は必ず、次期社長(=後継者)にバトンタッチしなければならない。