経営戦略の意義とその立て方-その1-

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1.経営戦略とは何か

 

 ~ 企業の経営戦略は、企業の基本的方向を決める設計図として2つの要素を持つ ~

 

 ● 企業の諸活動をとりまく基本的枠組みの選択

 

 (例) 事業分野(ドメイン)の決定、企業保有能力(設備など)の決定

 ● 企業の諸活動の組み合わせ、重みづけの決定

 

 (例) 今年の重要施策は、R&D(行動戦略)の強化で技術革新のリーダーとなることなど。

 

 (1)定義

 

 「経営戦略とは、組織活動の基本的方向を環境とのかかわりにおいて示すもので、組織の諸活動の基本的状況の選択と諸活動の組み合わせの基本方針の決定を行なうものである。」

 

 (2)基本戦略と行動戦略

 

 経営戦略は企業活動に及ぼす影響や深さの程度により、基本戦略と行動戦略に分けることができる。

 

 1. 基本戦略

 企業活動に広範な影響を及ぼし、またその成果が企業のパフォーマンスに深く影響するような戦略的決定

 

 2. 行動戦略 

 基本戦略を実行に移すために必要なゲームプランを考えるのが、行動戦略

 - 例 -

 新しい事業分野へ進出することを決定(基本戦略)

 進出の決まった分野で価格や広告の決定

 セールスマンの強化、設備投資、R&D(行動戦略)を行なう。

 

2.基本戦略の構成要素

 

 

 (1)企業のあるべき姿の基本コンセプト(=ドメイン)

 

 企業の基本戦略のまず第一は、企業のあるべき姿の基本コンセプト(=ドメイン)の決定である。

 それはイメージ的・概念的に示された企業の基本目標、事業領域(ドメイン)を設定することである。

 

 (2)基本戦略の3つの構成要素

 

 企業のあるべき姿の基本コンセプトが決定されれば、次に具体的な形としていくために、次の3つの要素が構成されなければならない。

 1.製品・市場ポートフォリオ(誰に何を売るか) 

 2.業務活動分野(売るために自社は何を自社の業務とするか) 

 3.経営資源ポートフォリオ(そのために、どんな能力と特性を持つか)

 

 (3)戦略と目標

 

 企業の将来を決めただけで、戦略を決めたと錯覚してしまうことがある。

 経営の目標とは・・・

 到達すべきゴール(パフォーマンス目標)を示し、戦略はそこに至る行動計画の基本的シナリオ(設計図)を描き、現実に資源を配分することであるので、両者を区別しなければならない。

 


経営戦略の意義とその立て方-その2-