1.経営計画とは何か
(1)経営計画とは何か
経営計画とは、将来の経営ビジョンを実現させるための設計図である。
決して貨幣価値係数を並べただけのもの(利益計画)をいうのではない。
(=将来のために、これからそして今現在何をなすべきかを煮つめたもの)
通常、1年単位で策定したものを「年度経営計画(短期経営計画)」といい、3年ないし、5年後のあるべき姿について策定したものを「中期経営計画」と呼ぶ。
経営計画策定の最大の目的は、将来の事業構想(Domain)を具体化し、それを実現する実行計画の現実化にある。
(2)経営計画の7つの構成要素
経営計画を構成する要素としては、基本的に以下の7つがあげられる。
2.経営計画と経営サイクル構造
経営計画を策定する際には、経営の5サイクルについて検討する必要がある。
(1)P-D-Sから5サイクルへ
経営とはマネジメントであり、PLAN→DO→SEEのサイクルを回すのが、以前の考え方であった。
しかし、構造変革の時代にあっては、さらにビジョンや戦略をも視野に入れた5サイクル経営が必要とされる。
(2)5サイクル経営の構造