1.財務管理を実践している経営者の特徴
(1)客観的数値によって自社の現状を正確に把握している。
1.業績の良し悪しを数値によって判断する。
2.その原因に対して数値的裏付けを持っている。
3.同業者と比較検討することができる。
(2)日常の経営活動においてもドンブリ勘定的な発想ではなく、緻密性を持っている。
1.日常の経営活動においても採算的認識を常に持っている。
2.ロスのない経営をしている。
(3)「成り行き経営」から脱却し、「計画経営」を実施している。
1.人材育成に対して積極的になる。
2.個人別の目標設定をしている。
3.社員の生活を向上させるよう心がけている。
(4)経営改善の切り口を整理してつかんでいる。
1.採算部門と非採算部門の区分けがされている。
2.生かすものと捨てるものを整理している。
3.新規事業への取り組みの動機づけができる。
(5)意思決定において致命的なミスをすることはまずない。
1.経営数値を把握した経営では、見込み違いがあっても、大幅にずれることは少ない。
2.設備投資や、人材投資にまちがいが少ない。
3.不確実なものには、大きなカケはしない。
2.一般企業の財務管理の実態
(1)収益管理の現状
1.試算表は3~6カ月に一度作成している。
2.計算書は作成している。
3.試算表を翌月10日までに作成している。
4.年間、月間の売上目標を立てて毎月の実績とチェックしている。
5.得意先ごとの売上目標と実績を検討している。
(2)資金管理の現状
1.その都度検討する。
2.入金予定と給料、その他の支払予定表を作成している。
3.3~6カ月先の資金計画を作成している。
4.納税まで含めた年間資金計画を作成している。
(3)財務管理の現状
1.利益計画、資金計画は作成していない。
2.簡易な予算を作成している。
3.利益計画があり、月単位で計画実績検討会を実施している。